|
|
|
◆著者 |
平井 杏子(ひらい きょうこ) |
◆出版社 |
水声社 |
◆版型 |
A5版 |
◆頁数 |
264頁 |
◆ISBN |
978-4-89176-821-8 |
◆発行日 |
2011年2月10日(第1版) |
◆定価 |
2,500円+税 |
◆購入 |
一般書店、インターネット書店 |
- ◆著者略歴
- 1965年 長崎県立長崎東高等学校卒業
- 昭和女子大学教授
- ◆著書
- 『アイリス・マードック』(1995 彩流社)
- 『アガサ・クリスティを訪ねる旅』(2010 大修館書店)
- 『サミュエル・ベケットのヴィジョンと運動』(共著、2005年、未知谷)
- 『名作は隠れている』(共著、2009年ミネルヴァ書房)
- 翻訳 『ジャクソンのジレンマ』
(2002年 彩流社)
- など
|
|
|
- ◆目次
- Ⅰ.反転する地図――『遠い山なみの光』
- Ⅱ.立ち昇る煙――『浮世の画家』
- Ⅲ.<偉大さ>のアイロニー――『日の名残り』
- Ⅳ.分断される身体――『充たされざる者』
- Ⅴ.幻想の上海租界――『わたしたちが孤児だったころ』
- Ⅵ.座礁した船――『わたしを離さないで』
- Ⅶ.世界への悼み歌――『夜想曲集――音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』
|
◆内容紹介 (はじめににより)
日本に生まれ、現在はイギリス人として英国に暮らすカズオ・イシグロは、いまや世界中に熱烈なファンを持つ大作家になったが、デビュー当時から、その予感がないわけではなかった。・・・・・
イシグロが口にする<過去のエデン的記憶>について考えるとき、私は、イシグロ生誕の地である長崎市新中川町のふもとを流れる小さな清流と、昔このあたり一帯に咲き乱れていたという、数千本もの吉野桜を、原風景として思い描かずにはいられない。
|
|
映画化された『わたしを離さないで』が公開中で、原作者の来日も報じられたので、カズオ・イシグロというベストセラー作家を知っている人は多いかもしれない。英文学研究者の平井さんが、早い時期に、長崎生まれの作家、カズオ・イシグロに研究のベクトルが向いたのは自然なことであった。イシグロの生地、新中川町を訪ね、イシグロの縁続きの人との出会いと故郷を同じくする者ならではの繋がりもあって、イシグロという作家と作品への興味は、加速度的に増したようだ。本著は、イシグロの全作品を見ながら、イシグロという作家を分析した注目の文芸評論である。(記:17回生 井上 2011/04/22) |
|