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◆著者 |
白井 貞子(しらい ていこ) |
◆出版社 |
株式会社 文学の森 |
◆版型 |
四六判 |
◆頁数 |
195頁 |
◆ISBN |
4-86173-743-3 |
◆発行日 |
2008年7月31日 |
◆購入 |
一般の書店では販売していません。長崎東高在京同窓会にお問い合わせください。 |
- ◆著者略歴
- 昭和14年生まれ。
- 昭和32年長崎県立長崎東高等学校卒業。
- 平成4年 「秀」入会
- 平成8年 「秀」同人
- 平成20年 「千種」入会
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◆目次
序 宮田和子
花の抄(作品集)
えごの花
平成4年〜8年
花杏
平成9年〜12年
野水仙
平成13年〜14年
ねじり花
平成15年〜17年
草の花
平成18年〜19年
日月の抄(句とエッセイ)
プロフィール
飛翔
遙かなる父 母 妹よ
リメンバー長崎
春の東欧紀行
惜別
竿の蝶
跋 上田聡子
あとがき
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◆「リメンバー長崎」より
抜粋
母郷であった長崎。
少女、青春を過ごした日々が走馬灯のようによぎる。
えにしびともすでに絶えた友人が待っていてくれる。
“おうち、はよ帰ってこんね”
古里は甘辛きもの枇杷の花
初春や鶴の港に銅鑼渡る
彼岸へと爆竹急かす精霊船
天領の民の浮かるる宮日日和
蛇踊りの玉の行方や秋高し
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白井貞子さんは東京生まれだそうですが、戦争中、お母様の郷である長崎に疎開され、長崎で成長されました。初めての句集に「おくんち日和」とタイトルをつけられたことからも、白井さんの長崎への思いを感じます。
14年間、美術館にお勤めされた白井さんの俳句の中には絵画的と感じる句や、また、わが身に振り替えて「そう、そう、私もそう感じます。」と相槌を打ちたくなるような句もあります。
世界で最も短い定型詩、俳句は、短い分、鑑賞する側の人生観や感性によって詩の世界がそれぞれに広がるもののように思います。個性豊で自由詩の気分も持ち合わせた白井さんの俳句は、それぞれの人にそれぞれの思いをもたらしてくれることと思います。一般の書店では販売していませんので、お読みになりたい方は同窓会までご連絡ください。(記:17回生 井上) |
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