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◆著者 |
片山 廣子(かたやま ひろこ) |
◆出版社 |
長崎新聞社 |
◆版型 |
A5版 |
◆頁数 |
240頁 |
◆ISBN |
4-931493-77-7 |
◆発行日 |
2006年8月13日(第1版) |
◆定価 |
1,260円(本体1,200円+税) |
◆購入 |
長崎新聞社、長崎県外は書店取り寄せ。インターネット書店でも購入できます。 |
- ◆著者略歴
- 昭和19年 長崎市岡町(現・大橋町)生まれ。
- 長崎県立長崎東高等学校卒業。
- 長崎大学医学部付属看護学校卒業。
- 長崎大学医学部付属病院で看護師として勤務後、英語学習のために渡米。
昭和大学医学部付属烏山高等看護学校で専任教員、同大学付属病院で主任看護師。
- 都内看護専門学校で専任教員を経て教務主任。平成16年定年退職。
- EEC外語学院教室講師認定。母親を呼び寄せる前年まで、英会話教室運営。
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◆目次
I 最後の入院
第一章 ロウソクは死ぬまで燃ゆっとやろか
第二章 永訣
II ふるさとは神浦
第一章 平成10年 86歳
第二章 平成11年 87歳
第三章 平成12年 88歳
第四章 平成13年 89歳
第五章 平成14年 90歳
第六章 平成15年 91歳
第七章 平成16年 92歳
第八章 平成17年 93歳
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◆「おわりに」より
母が階段からの転落事故で亡くなるという、私にとって衝撃的な出来事は、私に尋常でない喪失の悲しみをもたらしました。
<中略>
こどもが老いた親を見守り、野辺の送りをし、折にふれて思い出すことは人間以外のどんな動物もしないという、当たり前の事実にも気づきました。人はそうすることで今度は自分の死と真剣に向かい合うのだとも思いました。
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認知症の親の介護問題を取り扱った本はたくさん出版されていますが、この本は、かけがえのない母を看る目と同時に、看護のプロの立場からの視点を持っている点で、認知症への理解を深める格好の読み物になっています。
この本に収録されているお母様の話し言葉は、昔の長崎弁そのもの、今は長崎でも使われることが少なくなっている言い回しもあり、方言の貴重な記録の側面もあります。
「うちは何者ね? どこから来たと? どこに行けばよかと?」と認知できない苦しみの中で、おおらかで明るい感性を持ち続けたお母様への片山さんの思いが切々と伝わってきます。(記:17回生 井上) |
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