著者の原口貞夫さんは浅田恵子(32回生)さんの御父上です。お父様から被爆証言の清書を依頼された恵子さんは、しっかり残る形で本にして出版しようと編集を引き受けられ、出版の運びとなりました。


 
◆編集 淺田 恵子(32回生)
◆著者 原口 貞夫
◆制作 MyISBN
◆発行所 デザインエッグ株式会社
◆版型 A5版
◆頁数 33頁
◆ISBN 978-4-8150-1825-2
◆発行日 2020年4月20日 初版
2020年5月18日 第2版
◆定価 1,056円(税込)
◆購入 amazon
オンデマンド ペーパーバック(注文を受けてから印刷) による出版です。
◆著者 原口貞夫 略歴
1931年(昭和6年)6月 長崎市十人町にて出生
1938年(昭和13年)4月 長崎市佐古尋常小学校入学
1944年(昭和19年)3月 長崎市飽浦国民学校卒業
1944年(昭和19年)4月 長崎県立瓊浦中学校入学
<昭和20年8月15日 終戦>
1946年(昭和21年)9月 同上中退
1950年(昭和25年)4月 私立瓊浦高等学校定時制入学
<この後単身上京>
1952年(昭和27年)6月 私立松蔭高等女学校定時制編入
1954年(昭和29年)3月 同上卒業(定時制は男子も受け入れていた)
1954年(昭和29年)4月 私立法政大学2部入学
1959年(昭和33年)3月 同上卒業
<卒業後長崎に戻る>
1959年(昭和33年)4月 私立瓊浦高等学校勤務
1995年(平成7年)3月 同上退職

 1945年8月9日午前11時2分、著者、原口貞夫氏は浦上上空から投下された原爆の閃光を、爆心地から約3キロの水の浦の自宅で見ました。原口氏は当時14歳、瓊浦中学の学生でした。『ナガサキ あの日・あの時』は原口氏の被爆証言の書で、8月9日と10日、11日に経験したことが記されています。
 今年は原爆投下から75年、被爆者は高齢化し、被爆者の記憶を聞き取ることは段々困難になってきています。このような中で後世に残る形で原口氏の証言が出版されました。
 編集は原口氏のご息女、淺田恵子(32回生)さんです。内容を検証するために数々の資料にあたられたそうです。当時の写真が多く配置され、証言がより生々しく感じられます。
文責:17回生 井上早苗( 2020/06/10 )
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