◆著者あとがきより
「なんちゃってイタリア」を書きながら、イタリア生活の良さをしみじみと感じています。イタリア人のホスピタリティ、親切心、友情、イタリアに住んでいた頃、あれほど日本人の何たるかに、イタリア批判、日本人の優秀さを夢見ていたのが、帰国後僅か半年も持たず、日本人が変になったと感じてなりません。
述語制言語の作り上げた社会での慣習、良識、相手の身になって考える日本人だけにあった感覚が、消滅しつつあります。この視点で見ると諸々の分野での、成果、結果に、息が詰まった物質的な新鮮さに欠けたと感じられるものばかりです。なんちゃってイタリアが、上手く、そんな感覚、感受性を書けていたら良いのですが・・・