竹橋から皇居に入って半蔵門へ

 同期会に先立ち、今年も15名の参加で散策を行いました。11:30に竹橋(千代田線)3a出口に集合、 地図コースで半蔵門まで約2キロのコースです。皇居の周りは土曜日となればジョガーがいっぱい、 できるだけ公園内を通るようにしましたが、大集団でしたので、少々、ジョガーにはお邪魔だったかもしれません。
今回は松尾さんがバチバチ写真を撮ってくれましたので、散策に参加できなかった人も見てきたような気分になれます。
竹橋3a出口集合和気清麻呂像平川門から入る天守台北拮橋門から出る
近代美術工芸館千鳥ヶ淵公園半蔵門→ 同期会会場麹町長崎飯店
散策コース

写真提供:松尾さん、井上

散策スタート前、皆さん元気

竹橋駅3a出口を出たところ。
当初、2番出口集合の予定で案内しましたが、下見に行ったら、2番出口は2020年オリンピックに向けて工事のため閉鎖。
磯田さん当番の時は、予約した同窓会会場のお店が閉鎖で大変だったことがありました。それに比べればたいしたことではないですが・・・

和気清麻呂像

オリンピックに向けて修復中です。
昭和15年、紀元2600年記念事業で忠臣の象徴として、二重橋前の楠公銅像とともに建てられました。
「道鏡を天皇の位につければ天下は泰平になるとの宇佐八幡宮の神託は虚偽である」と上申し、道鏡が皇位につくことを阻みました。

和気清麻呂像を見て

和気清麻呂像の周囲はフェンスで囲まれていて通路は狭いのですが、一応、銅像を見ることができるようにしてありました。
大手濠は少々澱んでいてアオコが発生していました。

毎日本社とお城をバックに

大手濠の右は毎日新聞本社。
お濠にかかっている橋は、皇居にかかる橋で唯一の木橋、平川橋です。

平川門にて

平川橋を渡って平川門から皇居に入りました。
平川門は江戸城の鬼門に当たるため、不浄門とも呼ばれ、城内の死者や罪人を出す門でした。また、大奥が近く、大奥女中の通用門としても使用されていました。

平川門から天守台への道

皇居に入るのは無料ですが、荷物のチェックを受け、通行札をもらって入ります。
これから天守台へ向かいます。

天守台

江戸城本丸の北隅にある天守台。
江戸城の天守は慶長度天守、元和度天守、寛永度天守と3度建てられました。寛永度天守完成後、わずか19年で明暦3年(1657)の火災で焼け落ちました。翌年に加賀藩前田家の普請により高さ18mの花崗岩でできた天守台が築かれましたが、保科正之の「天下泰平の世には天守は無用」との具申が取り入れられ、その後天守は構築されていません。

天守台から丸の内を望む

寛永度天守は、5層6階、高さ45メートル、地上からの高さは58メートルです。
当時は最大規模の天守ですが、丸の内の高層ビルより大分低いです。

天守台から降りる

東京のシンボルタワーにして観光に寄与したいと天守の再建運動をしているNPO団体があります。再建はヒノキを使った木造、費用は350億円と試算されています。

北桔(はね)橋門から見る乾濠

皇居通行札を返却して北桔橋門へ。北桔橋門は昔は軍事上の理由で桔橋でした。
見えている濠は乾濠、ここはずいぶんアオコが発生しています。

乾門そばの「森の調べ」銅像

桜の季節に解放される乾門のそばにある笛を吹く少女像です。日展会員の籠瀬満夫氏の作品。平成7年設置。

北白川宮能久親王像

近代美術館工芸館の傍の北白川宮能久親王像。日清戦争で台湾征討近衛師団長として出征し、現地で病に倒れ、没しました。

国立近代美術館工芸館

1910年、近衛師団司令部庁舎として建てられ、現在は国立近代美術館工芸館として使用されています。メインテナンスのため、残念ながら中に入れませんでした。重文指定。

英国大使館

千鳥ヶ淵交差点から半蔵門近くまで、35,000平方メートルの広大な敷地に建つ英国大使館。借地料の経費を節約するため、2割程度の敷地を日本に返却し、借地料なしで使用できるようにするそうです。返還される7,000平方メートルの一等地が何に使われるのかまだ決まっていないようです。

半蔵門で記念撮影

松尾さんがセルフタイマーをセットして記念撮影。シャッターが下りる時、ランナーも一緒に記念撮影になりました。

半蔵門で記念撮影

後にかすかに見えているのが半蔵門です。この傍にお庭番の服部半蔵の屋敷があったので半蔵門と呼ばれています。半蔵門のすぐ向こうが吹上御所です。天皇と内廷皇族専用の門で、この門は一般人は通行できません。

半蔵門は内濠の分水嶺

半蔵門が一番高く、内濠の分水嶺になっています。写真には写っていませんが、北側(写真左下)には、半蔵濠→千鳥ヶ淵→牛が淵→清水濠→大手濠→桔梗濠と流れ、南側には桜田濠→日比谷濠(一番低い)と流れます。
江戸時代は外濠と繋がり、江戸湾に流れていましたが、現在は下水道に流しています。写真の濠は桜田濠です。

戻る