野川沿い「ハケの道」を遡って歩く

2011−05−14

今月のさむらい会ハイキングは都下の三多摩地区を流れる野川(国分寺周辺の湧水の池を源流とし多摩川へ合流するまでの全長約18、8キkm)の中流域から上流への約8kmを遡って歩いてみようとの企画です。丁度緑濃い5月。季節も最適です。
  
この野川は武蔵野段丘が切れ込んだ崖、これを国分寺崖線というそうですが武蔵野段丘に滲みこんだ雨水が崖線の下部で湧き出し、これが集まり出来たのが野川だそうです。

なお、この辺りでは国分寺崖線の崖線を「ハケ」と呼び崖線沿いの道を「ハケの道」と呼んでいるそうです。
今日はこの「ハケの道」をそして野川沿いの道を歩こうという訳です。

まず最初は国立天文台歴史館・資料館へ。広い敷地に点在する建物施設群。その中に日本最大の屈折天体望遠鏡(口径65cm)が静かに鎮座する勇姿も。説明者の話や機器類を眺めているうちに天文学の世界に引き込まれ遙かに遠く若き日に学んだその世界に思いは至りしか。

やや空腹感を覚えつつ野川沿いを遡り、再現された水車(しんぐるま)小屋に立ち寄りそして湿生花園、近藤勇生家跡や彼の墓がある龍源寺の近くを通り楽しい昼食が待つ野川公園へ(この広々とした公園は以前はゴルフ場でした)。

そして円座を組んでの楽しいひと時。その楽しさを一層膨らませてくれたのが予測しなかった冷たいビールの突然の差し入れ。今日の仲間の一人の素晴らしき行動力の賜物と皆、大喜びの大感激しきり。

午後の部のスタートは木道も歩道もよく整備された野川公園自然観察園をゆったりと周り、ICUの深い森を右手に見ながら上流へ歩を進め、武蔵野公園の森(ここは都内の公園や街路用の苗木の苗圃だそうです)を左手に見、いかにも水田跡の情景を残す小金井水田跡の近くを通り樹幹の木陰をえて小休止をとる。
  
この後の予定コースは はけの小路、市立はけの森美術館(中村研一記念美術館)、はけの道果樹園、小金井神社、西念寺(小金井小次郎の墓)、幡随院、滄浪泉園緑地と続きます。
  
この辺り段丘状の地形が続き大きな屋敷林を形成しこれが見事に現在まで保存樹林としてその保存状態もよく良好な都市の大規模緑地空間の役割を果たしています。

この地域一帯は急激な都市化の波が到来するまでは静かな東京近郊の別荘地(南傾斜の眺望に優れ富士も見える土地柄)として著名であったことを知る人は今は少なくなったかも知れませんね。
  
今日の参加者11名(あいうえお順・敬称略)
有馬祥子、草野溥子、中島紀久子
唐島正徳、城戸宏士、呉信裕、高本正、原田靖、三谷彬明、若杉裕幸の皆さんと草野でした。

                    記 草野興芳
 


まずは国立天文台の正門前にて

   

緑濃い天文台の敷地の中

 ドームの中の天体望遠鏡の前で宇宙の話を聞く
   
 
広い天文台の敷地の中
 
   

野川沿いの「ハケの道」を歩きだす
 


   

サア 昼食です。芝生の上に円座を組んで!
 


昼食済んでにこやかに! 午後の部のスタートを前に

   

↑  広い芝生が気持よく この辺、元はゴルフ場でした
 
   

 よく整備された自然観察園を歩く
 


   

 頑張って歩き続ける。野川沿いのハケの道

何となくユーモラス。野川の向こうに武蔵野公園 
   

 ちょっと一休みといきますか

歩き続けてここまで来て、もう一息 


滄浪泉園緑地の門

   
 
グイと一杯。やっと笑顔が・・・

 きょうはよく歩きましたね。お疲れさまでした。




写真とその説明  草野 溥子 ・ 草野 興芳