校旗 |
去る11月4日、平成10年度の創立50周年の開幕を告げる「創立50周年記念年開幕式典」が行われた。 開幕式典に先立つ校旗贈呈式では、緋色鮮やかな新調の校旗が同窓会長の安達健三郎氏から平田徳男校長に手渡され、東高100年に向けての新しい校紀の始まりを思わせた。 ブラスバンドによる「祝典序曲」の演奏に続く、全校生徒による「大地讃頌」の合唱、紅白の幕、金屏風、松の盆栽、そして園芸高校の御好意により会場を彩った見事な花々。これらが一体となって、会場の雰囲気は厳粛な中にも大きな盛り上がりを見せ、東高の伝統と今の勢いを内外に示す場に相応しいものとなった。 引き続き、nhk解説主幹の平野次郎氏による講演が「21世紀をどう生きるか」と題して行われ、21世紀の主役たる生徒たちも熱心に聞き入った。 式典後は、グラウンドに場所を移して『東龍』の披露が行われ、全校生徒と先生そして保護者や地域の方々が一体となり、一年半かかって作り上げた龍が秋空に天高く舞った。 「もってこーい」の掛け声も回を追うにつれ高まり、予定を上回る8回、最後は生徒も体力の限界を越えながら、それを感じさせない気力の舞となった。生徒はもちろん、保護者や取材のアナウンサーさえも涙を見せる素晴らしい感動の舞台であった。この模様はその日のうちに長崎の各局から放映され大きな反響を呼んだ。 前日までの好天気とは打って変わって雨模様となったこの日の朝、平田校長は私たちに次のように述べられた。「先生方は龍踊りが実施できるかどうか心配しているが、私は、龍踊りの時間は必ず晴れると信じている。この雨が龍神が呼び込んだものであるなら、自らの晴れ舞台は龍が必ずつくるはずだ」と。 朝からの雨は、龍踊りの時間を知ったかのようにあがり、蒼空に眩しい陽が射した。 そして、龍踊りを終えた夕刻からは再び雷を伴った激しい雨に見舞われた。 数多くの人々の「ひがし」に寄せる思いを6400枚の鱗として身にまとったこの『東龍』が『登龍』となり、創立50周年を迎える「ひがし」の守護神になるように思えた。
「ひがし ひがし ひかりあり」 |
安達健三郎会長
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平田徳男校長
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式典会場
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平野次郎氏
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『東龍』
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秋空に天高く
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もってこ~い
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